管理栄養士yukikoブログ

日本最大ソーシャルイベント「夢AWARD7」グランプリ受賞、高齢者を元気にして世の中の社会保障費を低減したい、と日々奮闘しています。

PEGミキサー

胃ろう部からミキサー食を注入しながら経口摂取訓練を進める嚥下障害の在宅利用者様を担当する機会が増えてきました。今日はPEGミキサーのお話を。。
お粥は、
①250gを粒がなくなるまでミキサーにかけてアミラーゼを分解する酵素スベラカーゼ((株)フードケア)を全体の0.5%加えてよく混ぜて沸騰手前まで加熱する。
②①を器やタッパーに分けてあら熱をとる。
付着性をおさえて流動性を保つ物性に仕上がります。
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おかずは
①おかずと同量を目安にだし汁もしくは白湯を加えてミキサーにしっかりかける。繊維が強く残るときはときは濾しましょう。
②①にとろみ剤(ソフティアS(ニュートリー(株)、トロミアップパーフェクト(日清オイリオグループ(株)など)を加えて適度な粘度に仕上げる。(全体の0.5
~1%が目安)
③②を2品くらい用意する。合わせて200gくらい。
(とろみ剤は加熱する必要はありません)
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PEGミキサーの出来上がり!

シリンジでゆっくり注入していきます。
私は栄養士ゆえ直接注入が出来ないので、ご本人やご家族が注入されています。
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何がメリット?
1、たんぱく質や脂質のコントロールなど、食事療法が必要な方の食事調整がしやすくなります。
2、奥様が食事を作るきっかけになります。
3、微調整が出来ます(少量、回数分けて注入することも可)
その他、げっぷのにおいが食事らしくなった、など我々の当たり前の行為がひとつひとつ喜びや意欲の向上に繋がっていると実感しますね~

管理栄養士が胃ろうに関わっていく大切な分野だと感じるこの頃です!