管理栄養士yukikoブログ

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鯖(さば)&牛乳の栄養 ①鯖の栄養

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昨日、日本静脈経腸栄養学会首都圏支部学術集会にて大会長こども医療センター高増医師とJミルクさんとの共同企画で「乳和食で減塩! 鯖のミルク煮&かぼちゃのミルク煮」を参加者の方々に試食していただきました。

①「鯖の栄養」のすごさ\(^^)/
まず最初に魚の栄養について、、
(水産庁ホームベージ参考)
魚介類には、ビタミン(D、E、B12)、必須ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム、硫黄、鉄、銅、亜鉛ヨウ素セレン等)などの栄養素も豊富であり、さらに、魚介類には不飽和脂肪酸DHA:ドコサヘキサエン酸、EPA:エイコサペンタエン酸)やタウリンアンセリン、バレニンを始めとする多様な機能性成分が含まれている優れものなんてす!

「魚をたくさん食べる人ほど心筋梗塞になりにくい⁉」
厚生労働省研究班が、平成2(1990)年から約11年にわたり、岩手県秋田県、長野県及び沖縄県に住む男女4万人について、食事も含む生活習慣と虚血性心疾患(心筋梗塞など)発症との関連を追跡調査した結果、「魚を週に8回食べる人は1回しか食べない人に比べて心筋梗塞を発症するリスクが約6割低い」ということが分かった、と報告。(平成18(2006)年1月、米医学誌「Circulation」に発表

では、鯖はどうなんでしょう⁉
まぎれもなく、さすが青魚の代表、DHAEPAを豊富に含んでいますねー。
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その他、鯖のような脂の多い魚(オメガ3)と糖尿病発症や肝臓がんリスク低下の関連性についても効果が期待されているんです♪
日本人の食事摂取基準による摂取目標量では、鯖で中1切れくらい、秋刀魚の塩焼きですと約半分を目安とするとよいですね。

「(おまけ)魚と⚫⚫を食べて肥満防止⁉」
(独)水産総合研究センターは、魚と海藻を組み合わせて食べることがどのような効果を持つのかに着目し、ラットを使った実験を行った結果、海藻と魚油には、ともに血中の中性脂質濃度を低下させる作用があるものの、両者では作用のメカニズムが異なるため、一緒に摂取することによって、両者による中性脂質濃度の低下作用が足し算的に強くなるとのこと。
ご飯にワカメの味噌汁と焼き魚といった典型的な和食である一汁三菜が中性脂質濃度の上昇に伴う肥満や動脈硬化の予防に有効である可能性が示唆されました~
(平成14(2002)年4月、アメリカの栄養学雑誌「The Journal of Nutrition」に掲載)。