管理栄養士yukikoブログ

日本最大ソーシャルイベント「夢AWARD7」グランプリ受賞、高齢者を元気にして世の中の社会保障費を低減したい、と日々奮闘しています。

ベビーリーフの栄養🌱

小さな力持ち🌱ベビーリーフの栄養

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「ベビーリーフ」とはどんな野菜かご存知ですか?レストランメニューで主菜の添えに使われたりする控えめな存在。実はベビーリーフは発芽後10日~30日位までの若い葉🌱を指す総称で、私たちの食卓に並ぶベビーリーフは色々な種類のハーブや葉物野菜の幼葉がミックスされたものです。ベビーといわれる幼葉たち🌱ですが、だからこそ!これから育つために必要な栄養分がギュギュッと詰まっています♪

では「ベビーリーフの栄養」を追ってみましょう👆
ビーリーフは数種類の野菜がミックスされているからこそ、それぞれの葉に含まれる栄養素も少しずつ異なり、色んな栄養素がとれると言われています。とある居酒屋で使用されている有機ベビーリーフは、<レタス・レッドオーク・ほうれん草・スイスチャード・ビート・小松菜・水菜>の7種類。このメンバーは日本人が不足しやすいビタミンC・カルシウム・鉄分(特に女性!)が豊富✨+抗酸化成分のβ-カロテンもたくさん含まれています(o^^o)また、食物繊維も含んでいるので、急な血糖値の上昇やコレステロールの吸収を抑えてくれ、楽しいお酒の前菜としてピッタリ!(^^)!
小さいけれど、私たちを元気にしてくれる力がある「ベビーリーフ」です。

当研究所スタッフのコラムでした🎵

PEGミキサー

胃ろう部からミキサー食を注入しながら経口摂取訓練を進める嚥下障害の在宅利用者様を担当する機会が増えてきました。今日はPEGミキサーのお話を。。
お粥は、
①250gを粒がなくなるまでミキサーにかけてアミラーゼを分解する酵素スベラカーゼ((株)フードケア)を全体の0.5%加えてよく混ぜて沸騰手前まで加熱する。
②①を器やタッパーに分けてあら熱をとる。
付着性をおさえて流動性を保つ物性に仕上がります。
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おかずは
①おかずと同量を目安にだし汁もしくは白湯を加えてミキサーにしっかりかける。繊維が強く残るときはときは濾しましょう。
②①にとろみ剤(ソフティアS(ニュートリー(株)、トロミアップパーフェクト(日清オイリオグループ(株)など)を加えて適度な粘度に仕上げる。(全体の0.5
~1%が目安)
③②を2品くらい用意する。合わせて200gくらい。
(とろみ剤は加熱する必要はありません)
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PEGミキサーの出来上がり!

シリンジでゆっくり注入していきます。
私は栄養士ゆえ直接注入が出来ないので、ご本人やご家族が注入されています。
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何がメリット?
1、たんぱく質や脂質のコントロールなど、食事療法が必要な方の食事調整がしやすくなります。
2、奥様が食事を作るきっかけになります。
3、微調整が出来ます(少量、回数分けて注入することも可)
その他、げっぷのにおいが食事らしくなった、など我々の当たり前の行為がひとつひとつ喜びや意欲の向上に繋がっていると実感しますね~

管理栄養士が胃ろうに関わっていく大切な分野だと感じるこの頃です!

居酒屋メニューで健康

要介護になる要因、男性第一位は「脳卒中」。
いわゆるメダボや生活習慣病が起因していると言っても過言ではありません。

楽しく介護予防🎵
お酒も上手に飲めば"百薬の長"
単身赴任のお父さん、お付き合いが多い方もメニューの選び方ひとつで健康を維持出来るんです~ということで、居酒屋「和民」の健康推進コラム始めました😆

http://www.watamifoodservice.jp/watami/sp/

香港のおすすめ中華料理レストラン「金葉庭」

コンラッドホテル内にある上品な広東料理レストラン「金葉庭」。
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前菜
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酸辣湯はやさしい味付けになっていて、ホント美味しい\(^^)/
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このレストランのおすすめらしい。

メニューはこちら↓↓↓↓↓↓
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香港で食べるところに迷ったら是非行ってみてください!

香港EXPO

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Gerontech and Innovation Expo cum Summit in Hong Kong ~高齢者の為のイノベーション・テクノロジーエキスポ兼サミット~に参加しました。

急速に高齢化が進む香港。香港政府関係者などへ日本の介護食の取り組み等を試食交えて説明をする役割。香港の介護食の取り組みを知る良い機会にもなりました🎵びっくりしたのは介護関係者だけでなく、高齢者施設のご一行様や子供の団体など、よいのか悪いのか、ヒトヒトヒト!!
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香港の介護食。ペースト状です。

長年介護に関わり、色々な出会いや機会を頂き、周りの方々へ感謝感謝。

海外へ出張する機会も増えて、改めて20代に思いきって渡豪して得た英語が結構役立っているなぁと実感。。
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こちらは、試食の肉じゃがと食べ比べ用ポークステーキの常食とソフト食。

鶏肉の栄養 "から揚げ編"

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揚げ物の中でも優等生「から揚げ」\(^^)/

[名前の由来]
「からあげ」は「唐揚げ」または「空揚げ」と書き、江戸時代初期に中国から伝来した普茶(ふちゃ)料理(りょうり)では「唐揚げ」と書いて「か
らあげ」または「とうあげ」と読んだそうです。なるほど。。

[ から揚げの栄養! ]
から揚げといえば、文句なしの鶏肉ですが、鶏肉のたんぱく質は、アミノ酸スコア100と非常に優れていて、筋たんぱく質を構成している必須アミノ酸であるBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)や、肝臓の機能を高めたり、肝臓に脂肪を溜めにくくしたりするのに役立つメチオニンが豊富に
含まれているんです‼

また、多彩で豊富なビタミン・ミネラルを含み、特に粘膜を強くするビタミンA や、アンチエイジングビタミンE も豊富に含んでいるという女性にとっては朗報ですね~

更に、鶏もも肉の脂肪に含まれる不飽和脂肪酸は、血中コレステロールを抑えてくれるため、血栓予防の効果が期待できるメタボ系の男性にとっても優れものメニューなんです。

揚げ物の中では油を吸いにくい「から揚げ」にすることで、鶏肉のヘルシーさを保ちつつ、丈夫な体づくりに欠かせない良質なたんぱく質がしっかり摂れるメニューってご存じでしたか❓

ただし、食べ過ぎはエネルギーオーバーになるのでほどほどに楽しむとよいですね~

鯖(さば)&牛乳の栄養 ②牛乳の栄養

昨日、日本静脈経腸栄養学会首都圏支部学術集会にて「鯖のミルク煮」を試食提供しました~
前述の①鯖の栄養に続き。。

②牛乳の栄養はすごい\(^^)/
(一般社団法人日本乳業協会HP参考)
牛乳の成分の主なものは、水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンです。
もう少し掘り下げてみてみましょう!

たんぱく質
主成分はカゼイン(約80%)で、残りはラクトアルブミンやラクトグロブリンなどのホエーたんぱく質。体内で合成できない必須アミノ酸や分岐鎖アミノ酸バランスよく含んでいる理想的なたんぱく質で、筋肉や血液を作るもととなります。
その他、カゼインホスホペプチド(CPP)は、カゼインが消化される過程でできる物質で、小腸下部でのカルシウムの吸収を助け、オピオイドペプチドは、カゼインからできる物質で、神経の興奮をしずめる作用があるとのこと。
塩基性たんぱく質(MBP)は、ホエー中に含まれ、骨密度を高める働きがあり、オピオイドペプチド…カゼインからできる物質で、神経の興奮をしずめる作用があるとのこと。
ラクトフェリン…生乳や母乳に含まれる成分で、病気の感染を予防し、免疫力を高める働きがあり、また、鉄の吸収を促進し、貧血の予防改善作用が認められています。微量な栄養素もすごい底力があるんです。
【脂質】
水分中に小さな粒子となって乳化状態でまざっていて、小さな脂肪球として分散しているので表面積が大きく、消化器官から分泌される酵素による消化をうけやすく、他の脂肪に比べ消化吸収がよいのが特長。
【炭水化物】
牛乳の固形分中、最多の成分で、その99.8%は乳糖。乳糖は、カルシウムと鉄の腸管での吸収を高め、ビフィズス菌を増やす働きも認められていますよ。
【ミネラル(無機質)】
カルシウム、リン、カリウムマグネシウム、ナトリウム、亜鉛などを含みます。ミネラルは、骨格の主要成分である他、体液のpH の維持、浸透圧の調節、神経刺激の伝達、筋肉の収縮、血液の凝固など生命維持にかかわる重要な働きをしています。
特にカルシウムは牛乳100g中に110mg と豊富に含まれている牛乳はまさにカルシウムの宝庫!
そもそも、カルシウムは吸収が悪い栄養素ですが、そのような中でも吸収率は、小魚33%、野菜19%に比べ、牛乳は40%と他の食品より最も優れているのです。これは(1)CPP (2)乳糖の存在(3)カルシウムとリンの比率が吸収に最適なほぼ1:1 になっているからです。 また、カリウムは牛乳100g中に150mg 含まれ、多く摂りすぎたナトリウムを体外に排出する働きをするので減塩にも役立つ可能性あり。
【ビタミン】
水溶性のビタミンB1・B2・B6、葉酸、脂溶性のビタミンA などが含まれています。子供の成長期に欠かせないビタミンA やB2 のよい供給源です。

(☆o☆)牛乳は、高齢者の「サルコペニア予防にも貢献する⁉」
牛乳の栄養に関する調査研究は、群馬県在住の179名の高齢者を対象に、FFQgを用いた栄養摂取調査、加速度センサー内蔵測定器を用いた身体活動量調査、歩行速度測定、マルチ周波数体組成計を用いた体組成測定、血清アルブミン濃度測定、超音波骨評価装置を用いた骨強度測定を行った。
調査・測定結果を統計検定した結果、全対象者を低牛乳摂取グループと高牛乳摂取グループに分けると日常生活における身体活動量、歩行速度、筋量、骨強度、および血清アルブミン濃度で高牛乳摂取グループが有意に高値を示した。
また牛乳摂取量と身体活動の相乗効果を判定するためにサルコペニア発症相対危険度のオッズ比を算出したところ、「低牛乳摂取+低身体活動」グループは他の群に比べて有意に危険度が高かった。
これらより、高齢者における牛乳の摂取は身体活動や体組成の向上に有用である可能性が示唆された、と報告。
参考
川上 浩、朴 眩泰、朴 晟鎭、青柳 幸利
高齢者における牛乳摂取と身体活動に関する研究」ミルクサイエンス 63 (3) 145-153, 2014

(まとめ)
①鯖の栄養、②牛乳の栄養が組合わさることで栄養凝縮はもちろん、減塩、肥満防止、生活習慣予防や介護予防に大きく貢献出来ること間違いないようですね\(^^)/