管理栄養士yukikoブログ

日本最大ソーシャルイベント「夢AWARD7」グランプリ受賞、高齢者を元気にして世の中の社会保障費を低減したい、と日々奮闘しています。

香港のおすすめ中華料理レストラン「金葉庭」

コンラッドホテル内にある上品な広東料理レストラン「金葉庭」。
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前菜
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酸辣湯はやさしい味付けになっていて、ホント美味しい\(^^)/
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このレストランのおすすめらしい。

メニューはこちら↓↓↓↓↓↓
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香港で食べるところに迷ったら是非行ってみてください!

香港EXPO

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Gerontech and Innovation Expo cum Summit in Hong Kong ~高齢者の為のイノベーション・テクノロジーエキスポ兼サミット~に参加しました。

急速に高齢化が進む香港。香港政府関係者などへ日本の介護食の取り組み等を試食交えて説明をする役割。香港の介護食の取り組みを知る良い機会にもなりました🎵びっくりしたのは介護関係者だけでなく、高齢者施設のご一行様や子供の団体など、よいのか悪いのか、ヒトヒトヒト!!
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香港の介護食。ペースト状です。

長年介護に関わり、色々な出会いや機会を頂き、周りの方々へ感謝感謝。

海外へ出張する機会も増えて、改めて20代に思いきって渡豪して得た英語が結構役立っているなぁと実感。。
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こちらは、試食の肉じゃがと食べ比べ用ポークステーキの常食とソフト食。

鶏肉の栄養 "から揚げ編"

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揚げ物の中でも優等生「から揚げ」\(^^)/

[名前の由来]
「からあげ」は「唐揚げ」または「空揚げ」と書き、江戸時代初期に中国から伝来した普茶(ふちゃ)料理(りょうり)では「唐揚げ」と書いて「か
らあげ」または「とうあげ」と読んだそうです。なるほど。。

[ から揚げの栄養! ]
から揚げといえば、文句なしの鶏肉ですが、鶏肉のたんぱく質は、アミノ酸スコア100と非常に優れていて、筋たんぱく質を構成している必須アミノ酸であるBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)や、肝臓の機能を高めたり、肝臓に脂肪を溜めにくくしたりするのに役立つメチオニンが豊富に
含まれているんです‼

また、多彩で豊富なビタミン・ミネラルを含み、特に粘膜を強くするビタミンA や、アンチエイジングビタミンE も豊富に含んでいるという女性にとっては朗報ですね~

更に、鶏もも肉の脂肪に含まれる不飽和脂肪酸は、血中コレステロールを抑えてくれるため、血栓予防の効果が期待できるメタボ系の男性にとっても優れものメニューなんです。

揚げ物の中では油を吸いにくい「から揚げ」にすることで、鶏肉のヘルシーさを保ちつつ、丈夫な体づくりに欠かせない良質なたんぱく質がしっかり摂れるメニューってご存じでしたか❓

ただし、食べ過ぎはエネルギーオーバーになるのでほどほどに楽しむとよいですね~

鯖(さば)&牛乳の栄養 ②牛乳の栄養

昨日、日本静脈経腸栄養学会首都圏支部学術集会にて「鯖のミルク煮」を試食提供しました~
前述の①鯖の栄養に続き。。

②牛乳の栄養はすごい\(^^)/
(一般社団法人日本乳業協会HP参考)
牛乳の成分の主なものは、水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンです。
もう少し掘り下げてみてみましょう!

たんぱく質
主成分はカゼイン(約80%)で、残りはラクトアルブミンやラクトグロブリンなどのホエーたんぱく質。体内で合成できない必須アミノ酸や分岐鎖アミノ酸バランスよく含んでいる理想的なたんぱく質で、筋肉や血液を作るもととなります。
その他、カゼインホスホペプチド(CPP)は、カゼインが消化される過程でできる物質で、小腸下部でのカルシウムの吸収を助け、オピオイドペプチドは、カゼインからできる物質で、神経の興奮をしずめる作用があるとのこと。
塩基性たんぱく質(MBP)は、ホエー中に含まれ、骨密度を高める働きがあり、オピオイドペプチド…カゼインからできる物質で、神経の興奮をしずめる作用があるとのこと。
ラクトフェリン…生乳や母乳に含まれる成分で、病気の感染を予防し、免疫力を高める働きがあり、また、鉄の吸収を促進し、貧血の予防改善作用が認められています。微量な栄養素もすごい底力があるんです。
【脂質】
水分中に小さな粒子となって乳化状態でまざっていて、小さな脂肪球として分散しているので表面積が大きく、消化器官から分泌される酵素による消化をうけやすく、他の脂肪に比べ消化吸収がよいのが特長。
【炭水化物】
牛乳の固形分中、最多の成分で、その99.8%は乳糖。乳糖は、カルシウムと鉄の腸管での吸収を高め、ビフィズス菌を増やす働きも認められていますよ。
【ミネラル(無機質)】
カルシウム、リン、カリウムマグネシウム、ナトリウム、亜鉛などを含みます。ミネラルは、骨格の主要成分である他、体液のpH の維持、浸透圧の調節、神経刺激の伝達、筋肉の収縮、血液の凝固など生命維持にかかわる重要な働きをしています。
特にカルシウムは牛乳100g中に110mg と豊富に含まれている牛乳はまさにカルシウムの宝庫!
そもそも、カルシウムは吸収が悪い栄養素ですが、そのような中でも吸収率は、小魚33%、野菜19%に比べ、牛乳は40%と他の食品より最も優れているのです。これは(1)CPP (2)乳糖の存在(3)カルシウムとリンの比率が吸収に最適なほぼ1:1 になっているからです。 また、カリウムは牛乳100g中に150mg 含まれ、多く摂りすぎたナトリウムを体外に排出する働きをするので減塩にも役立つ可能性あり。
【ビタミン】
水溶性のビタミンB1・B2・B6、葉酸、脂溶性のビタミンA などが含まれています。子供の成長期に欠かせないビタミンA やB2 のよい供給源です。

(☆o☆)牛乳は、高齢者の「サルコペニア予防にも貢献する⁉」
牛乳の栄養に関する調査研究は、群馬県在住の179名の高齢者を対象に、FFQgを用いた栄養摂取調査、加速度センサー内蔵測定器を用いた身体活動量調査、歩行速度測定、マルチ周波数体組成計を用いた体組成測定、血清アルブミン濃度測定、超音波骨評価装置を用いた骨強度測定を行った。
調査・測定結果を統計検定した結果、全対象者を低牛乳摂取グループと高牛乳摂取グループに分けると日常生活における身体活動量、歩行速度、筋量、骨強度、および血清アルブミン濃度で高牛乳摂取グループが有意に高値を示した。
また牛乳摂取量と身体活動の相乗効果を判定するためにサルコペニア発症相対危険度のオッズ比を算出したところ、「低牛乳摂取+低身体活動」グループは他の群に比べて有意に危険度が高かった。
これらより、高齢者における牛乳の摂取は身体活動や体組成の向上に有用である可能性が示唆された、と報告。
参考
川上 浩、朴 眩泰、朴 晟鎭、青柳 幸利
高齢者における牛乳摂取と身体活動に関する研究」ミルクサイエンス 63 (3) 145-153, 2014

(まとめ)
①鯖の栄養、②牛乳の栄養が組合わさることで栄養凝縮はもちろん、減塩、肥満防止、生活習慣予防や介護予防に大きく貢献出来ること間違いないようですね\(^^)/

鯖(さば)&牛乳の栄養 ①鯖の栄養

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昨日、日本静脈経腸栄養学会首都圏支部学術集会にて大会長こども医療センター高増医師とJミルクさんとの共同企画で「乳和食で減塩! 鯖のミルク煮&かぼちゃのミルク煮」を参加者の方々に試食していただきました。

①「鯖の栄養」のすごさ\(^^)/
まず最初に魚の栄養について、、
(水産庁ホームベージ参考)
魚介類には、ビタミン(D、E、B12)、必須ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム、硫黄、鉄、銅、亜鉛ヨウ素セレン等)などの栄養素も豊富であり、さらに、魚介類には不飽和脂肪酸DHA:ドコサヘキサエン酸、EPA:エイコサペンタエン酸)やタウリンアンセリン、バレニンを始めとする多様な機能性成分が含まれている優れものなんてす!

「魚をたくさん食べる人ほど心筋梗塞になりにくい⁉」
厚生労働省研究班が、平成2(1990)年から約11年にわたり、岩手県秋田県、長野県及び沖縄県に住む男女4万人について、食事も含む生活習慣と虚血性心疾患(心筋梗塞など)発症との関連を追跡調査した結果、「魚を週に8回食べる人は1回しか食べない人に比べて心筋梗塞を発症するリスクが約6割低い」ということが分かった、と報告。(平成18(2006)年1月、米医学誌「Circulation」に発表

では、鯖はどうなんでしょう⁉
まぎれもなく、さすが青魚の代表、DHAEPAを豊富に含んでいますねー。
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その他、鯖のような脂の多い魚(オメガ3)と糖尿病発症や肝臓がんリスク低下の関連性についても効果が期待されているんです♪
日本人の食事摂取基準による摂取目標量では、鯖で中1切れくらい、秋刀魚の塩焼きですと約半分を目安とするとよいですね。

「(おまけ)魚と⚫⚫を食べて肥満防止⁉」
(独)水産総合研究センターは、魚と海藻を組み合わせて食べることがどのような効果を持つのかに着目し、ラットを使った実験を行った結果、海藻と魚油には、ともに血中の中性脂質濃度を低下させる作用があるものの、両者では作用のメカニズムが異なるため、一緒に摂取することによって、両者による中性脂質濃度の低下作用が足し算的に強くなるとのこと。
ご飯にワカメの味噌汁と焼き魚といった典型的な和食である一汁三菜が中性脂質濃度の上昇に伴う肥満や動脈硬化の予防に有効である可能性が示唆されました~
(平成14(2002)年4月、アメリカの栄養学雑誌「The Journal of Nutrition」に掲載)。

生しらすの栄養

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本日、静岡で朝水揚げされた「生しらす丼」食べました~初物デス。

「生しらす」栄養を追ってみましょう\(^^)/

しらすには、たんぱく質はもちろん、カルシウムやビタミンDのほかにDHAEPAという不飽和脂肪酸が含まれ高齢者が不足しやすい栄養素がギューッと詰まって、軟らかくて食べやすくて完璧です!

セレンも含まれているんです。セレンは血圧に関わるホルモンに作用していて、血管を拡張させ血液が固まるのを予防してくれる働きが。。つまり、脳血栓心筋梗塞など血栓の予防に効果的と言われているので、介護予防だけでなく、生活習慣病予防にも発揮してくれますね(^-^)v

フードデリ・メデイケア・フーズショー

5月27日(土) グランシップ静岡で開催されるフードデリ・メデイケア・フーズショーで講演します。

https://www.granship.or.jp/parking/

高齢者施設に従事している栄養士や調理師向けの内容デス。厨房の現場でスチコンやブラストを使用し、介護食を効率的に展開調理する方法をお伝えしたいと思います。